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「フリーターユニオン福岡」のブログ
2012.09.13 Thursday
『日本のワーク・ライフ・バランスを考える』
『国際比較の視点から 日本のワーク・ライフ・バランスを考える 働き方改革の実現と政策課題』
ミネルヴァ書房 武石恵美子編著 2012年発行 8月に、某医療機器会社との時間外労働賃金の未払について解決したこともあって、その解決金の一部で購入したのが、この本。 世の中に蔓延する時間外労働、そして未払賃金(世間ではサービス残業というらしい)。 「働き方の現状に関して問題意識をもっている人は多い。現在働いている人も、そうでない人も、今の働き方で問題がないとおもっている人は少数だろう。…」 というような書き出して始まる。 そうなんだろうなとも、思えるし、本当にそうなんだろうかとも思う。 めちゃくちゃ言えば、多くの人が必死で働くことにしがみついているようにも思えるからだ。 そうでなければ、この本で調査研究するまでもなく、日本の労働時間欧米に比して、圧倒的に長く、休暇も取れていないことは、明らかだから。 ちょっと視野を広げてものを見て考えてみるためにも、他の「先進国」の働き方を知ってみるのもいいのではないかということで、この本を購入しました。 オランダの例を少し挙げると、オランダの奇跡と呼ばれる、オランダのパートタイム経済、パートタイム社会とも呼ばれるパートタイム労働者の割合が他の先進国に比べて突出して高いにもかかわらず、正規労働者との差別なく。良質の短時間雇用機会が、未熟練労働だけではなく広範囲の仕事において存在するということ。 短時間労働で、いかに暮らしやすく生きていくかを、追求していくため、労働=働くことの意味を考えていきたいですね。 2011.08.15 Monday
『若者の労働運動』
暑いですね、働いている人も、働けない人も、働きたくない人も、暑いなか、ご苦労様です。 さて、そんなfufってどんな組合なんだろうと思った方へ
| レビュー:注目の書籍、映画など | 14:50 | - | - |
2011.07.28 Thursday
『看護崩壊』
「生かさぬように殺さぬように」 なぜか、今どこの働く現場もこのような実態となっている。 そして、看護師さえも、女性の職業としては「命を守る仕事」ととして、もてはやされこそすれ、まさか看護師不足という「崩壊」した事態となるとはと思われているかも知れません。 □あとがきより 「看護業界では『この20年ほど看護師の労働問題を直視する書籍が見あたらない』と言われていた。それは問題が放置されてきたことに等しいことだ。 海外ではノブレス・オブリージュという言葉がありその意味は、『高貴な人には義務がある』だが、私なりに『気づいた人が筆を執る』『気づいた人が声を上げる』ではないだろうか」 fufにも、もちろん看護や介護の現場で働くものたちがいます。 こういった情報を手に入れる余裕などないのかもしれませんが、どこからでも声を上げていくしかないと思います。 お互いに情報を交換し、小さなところから、一人からでもつながり、声をあげていきましょう。
| レビュー:注目の書籍、映画など | 15:09 | - | - |
2010.03.31 Wednesday
パペットは行く 雨の青空大学
大阪の反戦生活界隈であえこれやらかしているGさんが、送ってくれました。
『パペットは行く 雨の青空大学 DAVID SOLNIT PUPPET WARKSHOP』 パペットって何だろう?って、要するに芝居用の人形みたいなものですよね。 それをデモとかそういう公共空間での主張に登場させることが、なんで楽しいのかが、これを読むと本当によく分かります。 ついつい、次のメーデーにはどんなパペット創ろうかってな気持ちになるから不思議。 こんなことが書いてあります。 「彼はパペットをつくるまでの過程を大切にしていた。 …パペットを最終地点でいっせいに破壊し、各国首脳骸骨パペットはばらばらになった… パペットは創っては壊すことを繰り返すのが本筋なのだと。 そすることで、私たちはパペットをつくるという協働作業を何度となく繰り返すこととなり、 その過程を連綿と継続させることができるだろう…」
| レビュー:注目の書籍、映画など | 14:20 | - | - |
2010.02.25 Thursday
本の紹介『抵抗の主体とその思想』
3月からまた「寄り場」的な試みを再開します。 小倉利丸 著 /// 反グローバル資本主義の新たな闘争 /// 冷戦崩壊後の世界はグローバル資本主義をめぐる 【目次】 第1章 グローバル資本主義への抵抗の〈主体〉 第2章 グローバル・ヘゲモニーと民衆の抵抗運動G8サミット・WTO体制とはなにか 第3章 抵抗の主体とその構成 第4章 抵抗する主体を探して
| レビュー:注目の書籍、映画など | 16:59 | - | - |
2009.04.24 Friday
[おしらせ]『週刊金曜日』で雨宮さんと対談
『週刊金曜日』748号(4/24発売)で雨宮処凛さんと対談しました。
タイトルは 「生存権には手をつけるなよ!」 実は僕がしゃべっていることはタイトルとはちょっとだけ違うんですが、それは読んでのお楽しみ!(?) ※ちなみにこの号には(にも)佐藤優の原稿が載っていて、ムソリーニについて書いています。僕は「佐藤優現象」については金光翔さんの議論に多大な関心をもっており、彼の議論はフリーター労働運動にとっても決して無縁ではないと思っていますし、実際に彼はフリーター労働運動のある傾向を批判しています。僕は『金曜日』に対しても批判の矢を向けている金光翔さんの主張については、今回雨宮さんと『金曜日』で対談するにあたって考慮はしましたが、正直にいうと、この問題を回避して他ならぬ『金曜日』の対談を受けることについては、僕個人としては迷いが払拭できないままでした。それは僕が真正面から戦線に加わっている問題ではないかもしれないが、そういう小さな場面場面にもしばしば無視できない政治があり、その小さな問題を見過ごす弱さが、僕たちを知らぬ間に大きな悪に加担させることがあると思うからです。対談の際には雨宮さん(佐藤優とは知合いである)と編集部の方にも、雑談的にこの問題についての見解を尋ねましたが、時間の関係もあって話は発展しませんでした。さしあたり言い訳のようですが、付記しておきます。(ono)
| レビュー:注目の書籍、映画など | 11:39 | - | - |
2008.08.30 Saturday
<書評><「米陸軍サバイバル全書」米陸軍省編>
この米陸軍サバイバル全書は、 もはや人間社会で生きることを諦めた人 もしくは人間社会と戦うことを決意した人にはうってつけの本です。 この本の内容をマスターすれば、 人間関係に苦しむことも 搾取されることも搾取される財産も無い快適なアウトドアライフを 力尽きその命の灯が消える日まで楽しむことが出来ます。 人間と生きることに疲れたヒキコモリの皆様。 この本があなたに 人とうまく生きられない人間が、人と会わずに生きるための一つの方法と。 人と生きることと一人で生きることの選択肢は自分の手の内にあることを教えてくれるでしょう。 職を失った、就職先の見つからない失業者の皆様。 この本の内容を実践することがあなたに 職を探さねばならない、しかし職が無いと言う不安とあせりを取り除き 職業が無くても生きられるかもしれないと思える安心を提供してくれるでしょう。 現在の秩序に逆らう反逆者の皆様。 この本の内容を実践することがあなたの 隷従せよと強制する、現体制に対する強力な武器になるでしょう。 これから社会に出ようとしている青少年の皆様。 この本があなたにとって、 生きていくとは何なのか、 生きていく上で本当に大切なものは何かを考えるときの手がかりになるでしょう。 この本の中身は実践せずとも ・サバイバル医療・シェルターの作り方・飲料水の確保・火の起こし方 から、NBC(核・生物・化学)兵器への対処法まで、 読むだけでも面白いものばかりです。 皆さんは理科で習った火の基本原則をおぼえていますか? 第7章「火を使いこなす」より火の基本原則をちょっと覘いてみましょう 「燃料(非ガス化状態)はそのままでは燃えない。 燃料は加熱して初めてガスが出て、 このガスが空気中の酸素と結合して燃えるのである。 しかも火の三要素、空気、熱、燃料の一つでも欠けると火は燃えてくれない。 火をその能力いっぱいに燃やすには、 これらの構成要素の割合が重要になる。 この割合を学ぶ唯一の方法は訓練しかない。」 しびれますねぇこの言葉、唯一の方法は訓練しかない。 さぁ若者よ書を捨てよ街で燃やそう。 人が書いた文章なんか読んでも何も変わんないよ。 この本は米陸軍省のものなので 第20章「非友好地域でのサバイバル」、 第21章「偽装技術を学ぶ」、 第22章「現地住民と接触する」など 戦時にしか関係の無いものもありますが 家にいても仮想空間でのアウトドアライフが楽しめ、 天変地異の際にも役に立つしろものです。 「米陸軍サバイバル全書」 一家に一冊とは言いませんが、是非御一読されてはいかがでしょうか? <書の批評者 自己紹介> 今井恒平 21歳現在無職 高校中退後ひきこもり現在fuf組合員。 最近は以前より外出及び人と合う回数も多くなったので今ではニートか? おまけ 『なぜ米陸軍サバイバル全書なのか?』 今井「今回、私、今井が書評を書くことになりました。」 御婦人「ねぇねぇお兄さんなぜ労働組合のブログで 「米陸軍サバイバル全書」なの?」 今井「ちょっと奥さんHPの文章を読んでください。 我がフリーターユニオンふくおかは労働/生存組合なのです。 労働組合であるとともに生存組合なのです。 生存と言えばサバイバルでしょう。そうでしょう奥さん?」 御婦人「えっえぇ…、でも生存組合の生存とサバイバルじゃ ちょっと意味するところが変わってくるんじゃなくって?」 今井「まぁまぁ細かいことはお気になさらずに 常に最悪の事態、無一文になったときのことは考えておいて損は無いでしょう 息子さんが独り立ちするときに一冊いかがですか? もしお子さんが無一文になってもこれさえあれば安心ですよ」 御婦人「そういわれればそうねぇ うちの子も一人暮らししようとしてるところだから 一冊頂こうかしら」 今井「毎度あり。で、息子さんのご自宅はどちらに?」 御婦人「あら、自宅まで届けてくださるの?」 今井「いやいや、サバイバルの技術は読むだけでは身につきません 私が今から山奥に連れて行って 息子さんが一人で生還できるまでに鍛え上げて差し上げましょう。」 御婦人「……。あらやだ、私、天婦羅を揚げてる途中だったわ はやく家に帰らなくっちゃ それではごめんあそあせ。ほほほほほほ」 注意…現実には私にサバイバルスキルはないので 弟子入りは謹んでお断りします。 <終わり>
| レビュー:注目の書籍、映画など | 04:02 | - | - |
2007.08.02 Thursday
偽装請負
フリーターユニオン組合員のたっけもりでーーす。初めまして!よろしくぅ。
(無理矢理若ぶるほど醜いものはない…) 公的な(?)ブログに投稿するのは初めてなので、順番が回ってくることをどきどきして待っておりましたが、いざ、何を投稿すればよいのか結構むずい(若ぶるな!) でもって、無理矢理フリーターユニオン系ネタを提供します。 しかも、本のご紹介という不慣れなことを! 今や「格差」「ワーキングプア」「フリーター」「ニート」がらみの書籍は本屋にも渦巻いていますね。しかし、本当にちゃんと読んでるのかと言われるときっぱり!「読んでいません!」 ま、時代を先取りしようと(?)必死に刊行にこぎつけるありとあらゆる出版社と著者ですが、結局つまるところ本が出る頃には終わってるっつう感じがしないでもなく、私らはもうそういった「言論」を鵜呑みにすることなく、自分自身の頭と感性とでこの時代を超えていかねばならないのだーなんてね! で、読んでいないことの言い訳で終わるつもりかよ。 さて、この「偽装請負 格差社会の労働現場」朝日新聞社特別報道チーム:朝日新書(2007.5.30発行)は、そういうマンマの本でありフリーターユニオン「必読の書」ですね。 まずは、労働者派遣とは?請負とは?何であり、何がどう違うのかといった基本的なことすら理解するのに結構むずいのですから、それが理解できるだけでも読む価値あり。 そしてその実態を朝日新聞社の報道チームが、全国の労働局、裁判所、弁護士事務所、地元企業など、200カ所以上を訪れ取材しての書なのです。 それだけもまた読む価値あり。 そういった実例を挙げながらの「偽装請負」のデタラメさは、読みながら本当に「騙されんぞー」という怒りとともに、「敵ながらあっぱれ!」というくらい「資本主義」を身体にしみこまされていることに脱力します。 キャノンや松下という大企業を取材し、一つの「偽装請負キャンペーン」をはることに成功し、国会や行政を動かすことにもつながっていることも評価します。 それでも、なんだかちょっぴり物足りない…何かが足りないと思わされたのは、やっぱりそこには労働組合という視点が大きく抜け落ちていることでしょうか。 しまいの方には、「能力開発のための教育訓練」だとか「企業にとっても見返りの大きい職業教育」「キャリアアップ」「技術や技能を伝達するようなシステムの開発」とかそういったことで、正規職員化をはかる努力を促すことを示唆しておるのですが…。 なんか、どっかちゃうんやないと? どうせ、この本が売れればいいとしか思うとらんのやろ!とかどうでもいい突っ込みをまたしてしまいたくなるアタシは、厄介な女でしょうか? いや、厄介なフリーターユニオンが、いよいよはびこり続けるしかないでしょう。 で、とにかく読みたい人はお貸しします! |